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ルネ・ラリック展

2009/09/09

090909_lalique_hat_pin国立新美術館で開催されている
ルネ・ラリック展に出掛けてきました。
これまでに、東京白金台の東京都庭園美術館
秋田県角館の大村美術館など
ラリックの作品を見ることができる場所を
いくつか訪ねたことはありますが、生誕150年を
記念した今回のルネ・ラリック展は
展示総数400点という規模で群を抜いていました。

私にとってラリックへの興味の入口は
芸術作品ではなく、ブティックのショーケースに
並べられたガラス製のジュエリー。
光を透かす冷たいガラスの質感に
すっかり惹かれてしまいました。
ラリックと言うと、一般的にコティの香水瓶、花瓶などの
ガラス製品を思い浮かべてしまいがちですが
珍しいものだとオリエント急行のシャンデリアや天井の装飾、
車のボンネットに付けるカーマスコットなども作っています。
七宝などの技法を用いたアンティークジュエリーの分野においても素晴らしい作品をたくさん残しています。
写真は1897年に作られたケシの花のハットピン。
今回の展覧会のポスターやチラシのメインビジュアルとなっている作品です。
会場には実際の作品と隣り合わせにデザイン画が並べられていて
緻密なスケッチが忠実に再現され、細部にまで手が施されたジュエリー達は
ため息がでる程に美しいものばかり。
もの作りに対する妥協のなさをひしひしと感じる展示でした。

私はこうした展覧会を見た後に必ず「タダで貰えるならどれがいい?」と自分に質問してみます。
自分のことながら馬鹿げていると思うのですが、結局は今日の一番はどれ?ってことです。
今回の一番は、ガラス製の女神像。
これは1925年にパリで開催されたアールデコ博覧会の広場に建てられた
野外噴水塔のためにデザインされたもの。
スッと縦に伸びた細長いシルエットのそれぞれ違った表情を持つ12体の女神様が
うっすらとライトに照らされた様子は、まさに神々しいという言葉がぴったりで
手を合わせたくなる程でした。

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